ワイン輸入に向けて行うTODOリスト 初めての輸入で不安です・・・、という方を対象とした輸入実務サポートを行っているのですが、 今日はその時にご案内するTODOリストをちょっと作り直してみました。 と言いますのも、新たにフランスから船便LCLでワインを輸入する方をサポートする事になったのですが、 この方に今まで使用していたTODOリストを渡すと、「難しすぎる」可能性があった為です。 今までの僕たちのお客さんの場合ですと、少しは輸入について調べていたり、ちょっと知識があったりするのですが、 今回のお客さんは本当に輸入についての知識が無く、そういった場合は指示を出す僕らの方も、もっとかみ砕いて 分かりやすくしないと、混乱を招いてしまうのでは?と思ったから今回TODOリストを作り直す事にしました。 (どちらかというと、情報を更に細切れにして究極に簡単にした・・・というか。。。) 初めての輸入と言っても、関連する登場人物はざっとこの位はあります。 輸入者 輸出者(ワイナリー、今回の場合は4社) 船会社 現地で貨物をワイナリーからPickupしてくださるトラック配送会社 輸出通関担当者 輸入通関担当者 日本国内の保税倉庫 日本語ラベル印刷会社 まあ、このような人々が輸入時のBehind the scenesにいるって事ですね~。 輸入時に重要な事#1: Communication 人それぞれ重要事項があると思うのですが、僕の中ではまずCommunicationが重要と思ってます。 例えば、船会社さん、輸入通関担当者さん、ワイナリーさんとまずは連絡を取り合い、 「自分(輸入者)がどこから、何というワインを、何本、いつ(どのスケジュールで)、どこからどこへ輸入したいんだ!」 と、いう意思を伝える必要があると思います。 そうする事で、それぞれ関連する人が「Action」を起こし、次のステップへ進むというのが流れだと思います。 直接会って話す場合もあれば、メールや電話、FAX等での意思疎通のやり取りもあるでしょう。 まず、連絡を取り合って必要な情報を伝えたり、頂いたりするのが第一ステップと思います。 ですので、Communicationというのが大事と僕は思います。 輸入時に重要な事#2: Gathering Information(情報収集) 情報収集はとても大事ですね! 僕たちが普段行うのはExcelを使用して輸入する商品情報(名前、Vintage Year、入数、価格、箱のサイズ、輸入通関用情報各種の有無、等)や、 ワイナリーの正式な社名、ブランド名、所在地、URL等の管理をします。 イメージでいうと、こんな感じ: 最初は、輸入サポートを行うお客さんへブランクのファイルを送り、分かる範囲で記入してもらいます。 その後、例えばワイナリー別に背景をつけて、見やすくしたり、今現在の情報収集状況(例えば、入手してほしい情報が既にあるのか、まだなのか?)を 目立つ背景色にして管理したりします。 こうする事で、実際の輸入通関にむけて、どのワイナリーの何という商品のどんな情報が不足しているのか? というのが、直ぐに分かります。 初めて輸入される方は知らないかもしれませんが、実際に輸入する際は細かくて、でも確かな情報を用意しないと、 輸入通関時に貨物が止められてしまい、情報が揃うまで輸入許可がおりない・・・という事が平気であります。 むしろ、最初の輸入時に輸入実務を理解している人と進めないと、 「何が何だか分からず、無知なまま貨物が到着し、その後悪戦苦闘がスタートする」 というパターンがよくあると思います。 輸入許可がおりる = 必要な情報を渡し、OKが出たから許可される まあ本当に当然の事をタイトルとして書きましたが、貨物が到着したら、その貨物に関する情報を揃えて税関へ提出し、 それに対してOKが出たら、輸入許可されるという事が流れですよね。 1つ1つの商品の細かな情報を集めて、それを提出し、内容をチェックしてもらい(必要に応じて検査もある)、 輸入許可され、市場へ流れていき、お客さんに楽しんで頂く。 ザックリですが、これがワイン輸入の流れではないでしょうか。 ワイン(お酒)の場合は「食品扱い」ですので、人体の中に入る物です。 その安全性が分からないと、消費者が体調を崩したり、被害を受ける可能性がある訳ですね。 輸入許可を得るには、税関側が必要とする情報を揃えない限り、貨物は引き取れないと思っておいた方が良いです。 そして、情報集めに時間が掛かるほど保管コストも高くなっていく。。。という悪循環に。 という事で、輸入前には必要とするTODOをちゃんと理解し、1つ1つTODOをこなして、 そして貨物が到着した際には、Smoothに輸入通関を通る!というのがBestですね。 僕達は、それを目標に輸入実務のサポートを行っています。 全く無知(手探り状態)で初めてお酒を輸入する方、気を付けてください! 関連ブログ記事: フランスから空輸したワインの輸入通関の続き… スペインからワインを輸入するお客さんのラベル フランスから急ぎでワインを空輸