フランスから急ぎでワインを空輸 ちょっと前に空輸用にラベルを作ったお客さんですが、初めての空輸という事で色々とお困りのようです。 という事で、輸入実務サポートもコンサルという形でご協力する事となりました。 一応、ラベルを手渡しした際に「空輸会社の日本の事務所の通関担当者へは事前に連絡して受取準備を進めてくださいね」 と、お伝えしたのですが、先日慌てた様子のお電話を頂いたのので、もしかすると事前準備はされてなかったのかもしれません。。。 とにかく、貨物はもう既に日本に到着している状況なのですが、受け取り準備がほぼ整っていないというのが状況です。 既に終えていた事といえば、 日本語ラベルは作成し、ワイナリーで日本語ラベルを貼った形で出荷 表示方法届出書は事前に税関へ提出し、控えを持っている状態 現地での液体検査書は入手済 ザックリ言えば、こんな感じです。 その他の状況としては、 このワインはO月O日にお客さんへ提供するので、早く輸入通関を終えてほしい 空輸会社の通関担当者はお酒の輸入通関実務の経験が浅く、ちょっと心細い と、かなりチャレンジな様子。。。 こういうデッドラインがある系の話は、事前準備をちゃんとする必要があるのですが、 初めて輸入される方の場合、何が何だか分からない状況なので大変かと思います。 ぶっちゃけた話をすると、サポートするこちらもか~なり大変です。 とにかく時間を有効的に使わないと! と、言う事で金曜日に急にこんな状況のお話を頂いた僕ですが、一番気になった事は、時間が無い事。 しかも、お電話頂いたのは金曜日。土日挟むじゃーーん。 Anyway, まずは輸入通関担当者へメールと電話。これはとにかく早く行い、まずは輸入者(経験がない)と通関担当者がやり取りをするのではなく、 CCでも良いので、僕もチームメンバーですと伝える。そして、現状揃っている情報、週明け早々にお渡しできる情報、 通関担当者がコチラで準備(記入・押印)してほしい情報等について細かく確認します。 実は、この電話でのやり取りをしていて、「ん?この通関担当者さんはあまりお酒の通関経験がないな?」と思う事が何度かありました。 やはり通関に向けての話をしていると、何となくですが気になるというか、引っかかる点があったりします。 例えばですが、届出の1つに書類の右上に輸入者情報を入れて、代表印を押すものがあるのですが、 この通関担当者さんは、「代表印の他に、会社の印鑑も押してください」と電話で指示してきました。 (時間を無駄にしたくないので、郵送物を送る前にスキャンをして、内容確認後に速達で手配します) そこで「えっ!?何で社印(角印)が必要なんですか?」とお話したところ、 「今までの弊社のお客さんには皆さんそうして頂いているからです」と返答がありました。 「私の今までの経験ですと、角印はいらないと思うのですが・・・。こちらが輸入者情報をタイプして入力しているし、隣に代表印も押すんだし。」 「いえ、角印が押されていないとやり直しがかかる可能性があります。」 「うーん、今まで何件もの輸入案件をサポートしてきたけど、代表印以外に角印を押した事なんてないんだけどな~。 分かりました。では関係機関に連絡を取って頂き、本当に必要であればその様に指示を頂けますか?」とお知らせしました。 相手の方は少し気分が悪かったのか、こちらの話が終わる前にガチャっと電話を切られてしまいました。。。 こちらはムキになっているのではなく、TODOとして行う事を実際に輸入者にやって頂き、郵送の手配をする必要があるので、 不必要な事はご案内したくないというのが本音です。 数分後。。。 「すいません、先ほどの申請書類の件ですが、関係機関に電話をしたところ代表印のみで良いとの事です。ですので角印はいりません。」 とお電話がありました。 僕としては「ほら見ろ!言った通りじゃないか!」なんて思いもせず、 「確認作業ありがとうございます。では、このままの状態で郵送するように手配します。週明けからよろしくお願いします」 とお伝えしました。 その他に、「システムを使用した申請ですと、登録までに数日の時間がかかる(待つ必要がある)ので、 マニュアル申請(手書き)でお願い出来ますか?」と聞いたところ、自分やった事が無いので対応出来ないです・・・。 と言われたり。これは正直困りました。他の担当者さんと一緒にやれば何とか出来る事だと思うのですが、 この会社では、そういう対応はして頂けないようでして。。 こういう急いでいる時は、僕もピリピリするかもしれませんが、 どちらが正しい、間違っているとかではなく、「時間を有効に使う」というのがポイントです。 それと、輸入通関をお願いするコチラとしては、担当者さんの「協力を得たい」のが大前提であり、敵対する気は全くありません。 とにかく、目標とする配達日にこのフランスワインが届けて頂きたい。 本当にただそれだけなんです。 続き:ワインの検疫検査(液体検査)を受けてくださいだって!? 関連ブログ記事: スペインからワインを輸入するお客さんのラベル フランスから空輸するワイン用のラベルを作成 フランスから空輸したワインの輸入通関の続き…