ワインの試飲会の為にイタリアから生産者5名が来日 今日はお客さん主催の試飲イベントが都内であり、ワイン好きのアメリカ人の知人を連れて行ってきました! 開場が11時だったので、僕達は最寄り駅に11時前に集合して、ほぼ一番乗り状態で会場入りしました。その位今回のイベントは参加してみたい!と前々から思っていたので。 今回の試飲イベントですが、プライベートなイベントで基本的には主催者からの招待がなければ入れない会でした。ですので大規模試飲会とは異なり、ゆったりとした空間と時間の中で、じっくり生産者さんともお話をしながら一本一本ワインを試飲する事が出来ます。 ワインは Lombardy Veneto Toscana (2ワイナリー) Puglia Slovenia(Friuli-Venezia Giulia寄) から集まったものです。今日のイベントの為にワインと生産者も揃ったと考えると、準備は大変だったと思います。 試飲を初めてまず驚いたのは、今回来日されたイタリア人のワイナリーの方は普通に英語が上手。多少アクセントがあったとしても、コミュニケーションには全然問題ないぐらいのレベルです。商品説明を色々と聞きたかったので、英語でのやり取りが出来てとても助かりました。やっぱりヨーロッパ中を営業回りされているのかな~と思いました。言葉一つできると営業先も広くなりますね。 まずはスパークリング(ちゃんと瓶内二次発酵)ワインから試飲をさせて頂きました。スパークリングは4商品用意されてまして、生産者さんのお勧めの順で試飲させて頂きました。結構イタリア国内、そして輸出先で最近は「低糖」のスパークリングが人気のようで、4つ中2つがそういうスパークリングでした。低糖のスパークリングはサッパリしてて、ちょっと酸味のインパクトがあり、後味はさっと引く感じでした。とてもあっさりしているので、Light Flavor Foodとかの相性が良さそう。あとは、やっぱり夏のピクニックに持っていくのに良い感じですね。 この試飲の中で2012Vintageのスパークリングがあったのですが、これはやっぱり別格の味わいでしたね。まずFlavorful。なんか試飲用にボトルを開けてもらうのも勿体ないって思ってしまうような。。。色も濃く、味も濃く、でもマイルドで、種からくるえぐみとかも少なく、飲み込んだ後にまた香りが鼻に抜けてくるような感じでした。 ワイナリーの方が実はソムリエ とても親切丁寧にワインの説明をしてくださるな~と思った女性の方がいたのですが、実はこの方はワイナリーの関係者でありながらワインソムリエでもあるそうです。しかも今回のこの日本向けのワインの選定は結構この方が重要な役割をはたしていたらしく、それぞれの生産者の方ともお知り合いとの事でした。 ワインの説明の仕方も自分のワイナリーの事をプッシュしてくる事は全然なくて、「白ワインだったらあちらのテーブルのOOさんのOO品種のボトルがお勧めよ」みたいな感じに提案してくださるので、とても話しやすい方でした。勿論この方のワイン3種もそれぞれ特徴的でした。ワイン自体はそんなに濃くない色だったのですが、味や香りのインパクトがあるのが驚きでした。 今回、各テーブルを回って赤ワインをテイスティングしていると、そこに置いてある資料に「Aged in French Oak Barrels for OOO days」と書いているのをよく見かけました。イタリアのワイン作りでもわざわざフランス産の樽を使用するんだ~と不思議に思ったので、こういった樽についても色々と生産者に質問する事が出来ました。勿論イタリアで作られている樽もあるそうですが、僕が聞いたワイナリーの方は自分の所では普段は使用しないとの事でした。 あと、テーブルに並んでいるワイン全てに、それぞれのTasting Noteが英語で表示されていたのですが、赤ワインの試飲でよく目にした単語が「Smoky」。確かに、試飲しているとフルーティーな香りや味わいの後に複雑な苦みのような感じがありますね。僕だったらAshy tasteって表現するかな。あと、香りの表現で「Tobacco」って書いてるのもありましたが、これもなかなか難しい表現のようで、あ~なるほどって思うような表現でもありますね。確かにSpicyで Tobacco complexityって言いたくなります。 僕が個人的に凄く気になったのはスロベニアの赤ワインでして、これは今日全部のワインを試飲した中で1番気になったワインでした。グラスに少し注いでもらって、さあ香りを嗅ごうを思うと「突き上げる心地良い香り」があるんですよね。AromaticとかAromaって表現したくなるよりはNoseって単語を使いたくなるようなインパクト。不思議だな~って思いました。他にも色々な赤ワインがこの部屋には並んでいるのに、このワインは香りの特徴が明らかにある感じ。こういうのが体験できるのが試飲会の楽しみですね。 生産者のワイン造りに関する説明も 意外と楽しかったのが生産者のスピーチタイムです。よくよく考えると試飲会ってワインという商品の特徴についてや葡萄畑などの話を聞くと思うのですが、今回のスピーチは結構時間があった為か?色々なBackgroundの話も聞かせてくれました。 まあ色々な背景があってワイン作りを始める方がいると思いますが、結構最近業界に入ってワインを作り始めましたという方もいました。勿論、家族経営で何代も続けてますという方もいましたし。あと、自分達の目指している方向性についてとかも聞かせてくれました。そういうのがワインの個性になって、それを好む好まないというお客さんがいて、ワインのビジネスが成り立つんでしょうね。 イベントはイタリアワインなので勿論イタリア産ワインを楽しむ事が出来ましたが、個人的に今回の試飲会で良い発見だったのは「スロベニアワイン」です。今度ワインを買う時にどんなのが売られているか?チェックしてみようと思います! 関連ブログ記事: イタリアから空輸で輸入したワインが到着! スペインからワインを輸入するお客さんのラベル フランスから急ぎでワインを空輸