結構大変!東京税関へ表示方法届出書を提出 今日、僕が東京税関へ提出してきたのは、2社異なる輸入者さんの表示方法届出書になります。 福島県の輸入者さん: スペインから輸入するワイン用(現地語ラベルに日本語ラベル案を取り込み、現地印刷、ワイナリーでラベル貼後、出航)と、近々輸入するイタリアワイン用(現地印刷、ワイナリーで日本へ出荷するワインに日本語ラベルを貼ってもらい、出航) 東京の輸入者さん: 約10年前からビールを輸入してまして、今回リニューアルする事となりました。GW中に相談があり、急ぎでラベル案を考えました。GW明けに税関へ相談して一発合格。ラベル使用開始に当たり今日表示方法届出書を提出。貨物は既に東京港に到着済みなので、直ぐにラベル貼作業になります。 初めてお酒を輸入される方であれば「何だそれ!?」と思われるかもしれないですが、輸入したお酒に貼る日本語ラベル内容を書類にまとめて税関へ提出する義務があります。これは酒税法で定められている事なのでMUSTでやる必要がある事です。 お酒に使用する裏ラベルについてのご相談を受けると、よく聞くのが「簡単な物をちょっと自分で作ってみてるんですが」という一言。ラベルを作る必要がある!と認識しているのは、とても良い事ですよね。普段から輸入酒の瓶を見たりして、意識されているのだと思います。さて、ここで重要になってくるのは、使用するラベルが法律を満たした内容になっているか、どうか?です。満たしていなければ、使用してはいけない訳ですね。 勿論、条件を満たしたラベルを作り、それを印刷し、ボトルに貼って販売開始という流れに行くのが正しいのですが、初めての輸入時からそれをスムーズにこなせる人はそんなにいないかと思います。ラベルなんて簡単と思われるかもしれないですが、結構細かな決まりがあり、それを満たしたものを用意する事が求められるのです。まあ、輸入についてシッカリと準備を進めている人なら、その辺は理解されてますよね。 【印刷時の注意】 日本語の裏ラベルを印刷する際は、量産されるラベルがちゃんと規定を満たしている事を確認してから行いましょう。満たしていないものは使用不可です。 事例: 2017年にオーストラリアからワインを輸入されたお客さんがいます。ラベル案は僕達が作成したのですが、輸入者さんの手配で印刷は中国で行いました。ところが、中国の印刷業者さんが勝手に文字の配置やサイズを変更して数千枚印刷するという、トラブルが発生。そのラベルは勿論破棄する事となりました・・・。 ザックリとした流れ: 僕達の方でまずは日本語ラベル案を考える 輸入者さんに案を見てもらい、微調整 税関へ連絡し内容確認 税関から使用OKを頂いてから印刷の手配 表示方法届出書の提出 ← 今日 印刷された裏ラベルを貼る 商品流通開始 こんな感じですね。 東京税関は・・・ 東京税関は上の写真の建物内に入っています。凄い立派ですね。 建物内の受付はシッカリしてまして、入り口で用意されている用紙に何の用事なのか?等の情報を記載し、身分証明書を提示した後に入館する事が出来ます。 入館し、表示方法届出書を提出する窓口へ行ったのですが、今回の書類のOKが出るまでは約10分~15分ぐらいの時間が掛かったと思います。 書類を提出する税関内のお部屋の雰囲気ですが、やっぱり凄く独特ですね。 しーんと静まり返って、お堅いイメージというか、気軽に声を発する事が出来ないような部屋の雰囲気をいうか・・。 なんか、自分が場違いの場所にいるような気がするような、しないような・・。 待っている間にずっと思ったのですが、 「もしも不備があって、修正や、やり直しが必要って事になったら、ここまでまた来るのは嫌だな・・・」っと。 しーんとした部屋の中で、書類の内容チェックを受けている間は、とーーーーーーっても長く感じました。 最終的に、2社分とも(合計3ラベル案)OKが出て良かったです。 ホッとしました。 ちなみに今日の僕の動きは、事務所からまず神奈川新町駅へ京急線で行き、郵便局へ。お客さんの表示方法届出書(速達)がこの郵便局で保管されていたので、それをPick up。その後、一度横浜駅へ戻り、そこから今度は新橋駅へ。新橋駅から、ゆりかもめに乗りテレコムセンター駅で降りて、東京税関へ。近いようで遠い場所にあるんです。Google Mapで見れば近いと思うでしょ?でも移動すると結構大変です。 なんだかんだで、今日は足が痛くなるほど歩いた一日でした! ちょっと前に横浜の税関へ表示方法届出書を提出した際の記事はこちら